
会長 柗下 英志
令和4年度を迎え、関係各位におかれましては、当協会に対し深いご理解、ご高配を賜っておりますことをここにあらためて御礼申し上げます。
一昨年から続く新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの生活や仕事に大きな影響を及ぼしました。その中にあっても、安全安心に必要な社会基盤に資する事業については事業継続が要請され、建設コンサルタントは「継続すべき業務を担う業界」として、社会資本整備に真摯に取り組み、その役割を果たしてまいりました。
一方、建設コンサルタントを取り巻く環境に目を向けますと、労働基準法の改正で時間外労働の上限規定が適用されたことに伴い、業界をあげて働き方改革を進めているところです。また、喫緊の課題である担い手の確保・育成やICT技術、3次元設計への対応については、講習会や勉強会といった自助努力に加え、発注者や関連業界の皆様との意見交換の場を通じて、技術力や生産性の向上に取り組んでいるところです。
山梨県においては、昨年国道138号須走道路・御殿場バイパスや中部横断自動車道の山梨・静岡間が全線開通し、産業振興や地域活性化に資することが大いに期待されています。
今後は、リニア中央新幹線の開業やポストコロナの新しい生活様式も見据え、このようなストック効果を活かした県土づくりがますます重要になってくると考えます。また、近年頻発化・激甚化する自然災害に対しても、道路の機能強化や流域治水の推進といった防災・減災対策を行い、強靭な県土づくりを進めていくことも求められています。
建設コンサルタントは、そうした県土づくりの一翼を担っていく立場にあることを自覚し、今後とも山梨の県土づくりにおける行政の良きパートナーとして、また、地域の守り手として、安全で快適な社会資本の整備や保全に貢献していく所存です。
関係各位におかれましては、県内建設コンサルタント企業で構成する当協会に対し、なお一層のご支援、ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
令和4年5月
一般社団法人 山梨県建設コンサルタンツ協会
会長 柗下 英志